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H2O Style

フォトグラファー藤巻健治、今月のベストバイ/メッシュキャップ(帽子)

2020.08.28

THE BLUE HEARTSの「夢」じゃないけれど、いくつになっても「あれも欲しい、これも欲しい」と思う気持ちは変わらない。そんな買い物が大好きなOVER30(オーバーサーティ)の皆さんに読んでほしいのがこのコーナー。フォトグラファー藤巻健治が実際に気になるアイテムを自費で購入! 実際に手にして、使ってみたアイテムの中から、本当に良いと思ったアイテムだけを厳選してご紹介。今月のベストバイアイテムはコレだ!!
商品名:WORKROWN UNIFORM CARTEL “PABLO” ¥5,800(税込)

メッシュキャップのニューフェイスは通気性も高く機能美に溢れる!

皆さんは帽子はお好きですか?
僕は大好きで、いまや帽子は自分のスタイルを表現するマストアイテムとして、冠婚葬祭など帽子が相応しくないシーン以外では、基本的にいつも身に着けています。

僕自身が帽子と付き合いだしたのが小学生の頃。アディダス(マークが金の刺繍)のベースボールキャップから始まり、中学、高校時代はハットやニットキャップ、キャスケット。そして大学生になるとベレーやテンガロン、社会人になるとボルサリーノのラビットファーやパナマハットなど、年齢を重ねるとともに帽子の好みも変化し様々な帽子を被って来ました。

そして、結婚をし子供が生まれてからは、サイクルキャップやジェットキャップなど機能性の高いキャップを被っています。そこで今回は、僕がここ最近、愛用(毎年新作が出る度に購入)し続けているキャップのニューフェイスを購入したのでご紹介したいと思います。

そもそもこのキャップの存在を知ったきっかけは、今から約4年ほど前。「Off the Grid」というアウトドアブランドの合同展の会場に取材でお邪魔したとき。その頃僕は、“COOLMAX”という素材のサイクルキャップ(無地の黒)を探していたのですが、セレクトショップなどの店頭はもちろん、ネットショップなど世界中を探したのですが、見つけることができませんでした。
そんなとき、この展示会の取材でお店を回っていると、某ショップの店員さんがイケてるサイクルキャップを被っていたので、思わず「それ、どこの(メーカーの)ですか?」と尋ねると「ウチのオリジナルですよ」との返事が。

展示されているキャップをチェックして見てみると……探し続けていた“COOLMAX”のタグが!!!
すぐに僕は、その店員さんに“COOLMAX”素材のサイクルキャップをずっと探していたこと、ネットショップでも全然見つからなかったことなどを伝えると、僕らも“COOLMAX”を縫製出来る工場をやっと見つけたんですよとのこと。
はやる気持ちを抑えながら先に撮影を済ませて、ついに念願のサイクルキャップを購入! この出会いを機に毎年、取材の折に、もしくは新作が発売される度にネットで「WORKROWN UNIFORM」のキャップを購入しているというわけです。

ちなみにこのキャップを手掛ける「WORKROWN UNIFORM」というブランドは元々ユニフォームを制作する会社だそうで、トレランが趣味の社長が自分で被りたいキャップを作って被っていたら、周りから「欲しい」という声多く集まり、製品化したとか。

機能美については、各ディテールカットのところで細かく紹介していきますが、とにかく被り心地がハンパなく良く、素材のこだわりや、形、縫製が本当に素晴らしくて、今では、メリノウールやシルクのウェアなどと共に、僕の普段着には欠かせないアイテムとなっています。「キャップや帽子が似合わない」という方にも似合ってしまう不思議な魅力も備えているのでので、ぜひ一度試着するなどして試してみてください!!

浅過ぎず、深過ぎず。しかも用途に応じて何種類も使い分けされたメッシュ素材が、メッシュキャップを上質なものへとアップデートさせています。

サイクルキャップのようにツバは短め。仕事の時はツバを跳ね上げれば、カメラに当たらずファインダーを覗けます。

フロントパネルも、よく見ると2種類の異なるメッシュ素材を重ね合わせ、通気性と共に抗菌、消臭、制電などにも配慮されたつくりです。

スナップバックはGOPROなどもクリップで簡単に取り付けられるのでとても便利です。また、安物と違いスナップの強度もバッチリです。

ツバを手で丸めるとある程度の形になる芯の強さも「分かっているなー」と思わず唸るポイントです。

丸めて輪ゴムで留めればこんなにコンパクトに。また、これだけ丸めたりしてもヘタらない作りにもまさに「脱帽」です。

被った時のストレスにならない場所、サイズ、配色。タグひとつにまでこだわりが詰まっています。

気がつけば、「WORKROWN UNIFORM」のキャップがこんなに。毎年試行錯誤をしてより良いキャップを作ろうという姿勢に魅了され続けています。

 

藤巻健治(フジマキ ケンジ)
フォトグラファー。アウトドア雑誌からアパレルのカタログまで幅広いジャンルで活躍中。趣味はボルダリングにキャンプ。百聞は一見に如かず、何事も自分でチェックして納得したものを手に入れたい、そんな思いからこの連載をスタート。
http://kenji-fujimaki.com

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