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H2O Style

気になる商品を買ってみた、そして使ってみた!!
外付けビデオキャプチャーボード

2019.12.23

モノにあふれる昨今、「欲しい!」と思った商品なら誰になんと言われようとも購入するはずだが、そこまで心を魅了されるモノとの出会いはそう多くはないはず。嗜好品や趣味性の高いものならいざ知らず、それが日常雑貨ともなるとハードルはさらにあがるだろう。そこで今回はYoutubeなどでゲーム実況動画などを作成するのに必要不可欠なビデオキャプチャーボード、Hauppauge 「HD PVR Pro 60」を購入! 身銭を投じた使用レポ、筆者の主観だらけの内容にはなるが少しでも購入時の指針となれば幸いだ。

子どもがスプラトゥーン 2のプレイ動画を配信したいという言葉が後押しに!

我が子がYouTubeでゲーム配信をやりたいと言い出した。もともとゲームは大好きだし、機会があれば自分自身もゲーム実況やゲームプレイ動画をやってみたいと思っていたので、これはいい機会! というわけで、動画配信するための環境を整えることに。

理想は低コストで後悔しないためのキャプチャー環境

とりあえず動画配信ができればいいが、最低限必要なクオリティは維持したい。できる限り低予算のが嬉しいし、将来的なことも見越して4K60fps録画対応なら最高! もちろん接続や使い方が簡単&スマートなのが望ましい。と、理想をあげだすとキリがないが、とりあえず低予算にだけはこだわりたい。

なぜなら動画配信に興味があるが、継続できるか? となると別問題、実際にやってみないとわからないことも多いだろうし、気合を入れて大人気ユーチューバーのように快適な動画配信環境を用意しても、継続できなかったら全てが無駄になってしまうからね。

それにしても調べれば調べるほど、自分がコンシューマーゲームの攻略本を手掛けていた時代とは、環境が一変していることに驚かされる。例えば、ビデキャプチャーボード一つとっても、一昔前はビデオキャプチャーボードといえば、カノープス一択だったんだけど、今や知らないメーカーばかり。自分なりに調べた結果、AVerMediaとIOデータの2つのメーカーが購入の候補に上がってきたが、PC内蔵型にするか外付けにするか、悩ましい問題にぶち当たる。

新しいCPUがリリースされるたびに、自作PCをアップデートしていた頃なら内蔵タイプ一択なのだが、三国志オンラインをプレイするために自作したPCはいまや化石と化し、愛用しているノートPCもサーフェスプロ3とお世辞にもハイスペックとは言い難い。つまり筆者のPC環境では、PCとゲーム機の間につなぐだけでゲームのプレイ動画を録画できる、スタンドアローン録画対応の外付けビデオキャプチャーボード一択となるわけだ。

そこで候補にあがってきたのが「AVerMedia Live Gamer EXTREME 2 GC550 PLUS」と「IO DATA GV-US2C/HD」。将来的なことを考えると、4K60fps録画対応のモノが欲しかったのだが、外付けのビデオキャプチャーボードとなると、かろうじで4Kに対応しているモデルがあっても、30fpsでの録画が限界というのが現実で、さらにPCとの接続が必要不可欠。接続するPCもCPUやメモリーなどそれなりのスペックが要求されるので、先述したように筆者のPC環境ではかなりハードルが高いというのが現実だ。

うーん、4K60fpsでの録画はやはりPC内蔵型じゃないと厳しいのか……。そもそも所有しているPCもスペック不足だし、これは1からPCを組み上げてしまうべきなのか!? と一瞬、悪魔の囁きが聞こえてきたが、今回はあくまでも低予算で、必要最低限の録画環境を整える! ということを思い出す(苦笑)。

とりあえず子どもが配信したいゲームはスプラトゥーン2だし、そもそも直近で配信したいゲームが4Kではないことから、1080p/60fpsが録画できるモデルで事足りる。という理由から4K60fpsでの録画は諦めることにした。

◆できるかぎり低予算
◆スタンドアローン録画できることが絶対条件(所有しているPCがロースペックのため)
◆将来性も考慮して4K60fps録画対応が欲しかったが、1080p/60fps録画で妥協

購入の直前、価格.comをチェックして事態が一変!

先述したように、この条件下で考えると、「AVerMedia Live Gamer EXTREME 2 GC550 PLUS」と「IO DATA GV-US2C/HD」のどちらでもいいことになるのだが、最終的にPCパーツで馴染みのある、IOデータの製品を買うことにした。

さっそくIOデータの製品の購入先を検討するために価格.comをチェックすると……事態が一変! なぜなら価格.comの外付けのキャプチャーボードの4位(10月21日)にこれまで見たことがない新商品がランクインしていたからだ。

新製品のようでコメントなどが一切なかったので、念のためググってみると、残念ながら筆者が求めていた理想の一つである“4K60fpsでの録画には未対応ではあったが、どうやら9月に発売されたばかりの新商品のようで、ネットにもあまり情報がなく、ネガティブな情報どころか提灯記事すらない状況。公式サイトでザッとスペックを確認したところ、基本的な性能は、「AVerMedia Live Gamer EXTREME 2 GC550 PLUS」や「IO DATA GV-US2C/HD」とそれほど大きな差はなさそうだ。

しかし、新製品や限定! という言葉に目がない筆者は、一瞬でこのこの機器に心が移り変わる。新製品ともなれば、このコーナー(買ってみた、使ってみた)でレポートしちゃえばネタにもなるし一石二鳥でしょ!?(苦笑)

というわけで、予定していたIO DATAの機器を購入するよりも若干割高にはなってしまうが、初見の「Hauppauge(ホーポージ) HD PVR Pro 60」の購入に踏み切った。

Hauppauge(ホーポージ) HD PVR Pro 60 。Amazonで購入したのだが、キャッシュレス払い5%還元を利用して25.916円(税込)で購入できた。

スタンドアローン録画(本体単体で録画する場合)のときは本体上部の丸い大きなボタンを押すことで録画スタート&停止が可能。筆者が購入したものは、日本語マニュアルも付属していたのでスマートに取りつけ&設定ができた。

本体の前面にはSDカードスロット、静止画キャプチャーボタン、Headset Out、Controller inを備える。

背面にはHDMI Out、HDMI In、USB 2.0/3.0が。

本体の右側には、PCを接続して録画orスタンドアローン録画(この本体単体での録画)の切り替えスイッチと、iOS機器で録画する際の切り替えスイッチ?(筆者の見落としかもしれないが、マニュアルに記述がなく詳細が不明) が付いている。

HDMI 2.0ケーブル、USBタイプC~USBタイプAケーブル(1m)、4端子3.5mm~4端子3.5mm音声ケーブル(ゲーム用コントローラーの接続)、4端子~2端子音声アダプタ(個別マイクロフォン・ジャックを備えたヘッドセット接続用)が付属。またPCを使って動画キャプチャーするためのソフトHauppauge Captureもダウンロードで入手可能。

マイク付きのベッドセットも合わせて購入!

ゲーム実況するにはマイクも必要。とはいえ、わざわざマイクセットを購入するのもナンセンス。なぜならミニマムなキャプチャー環境がテーマだからね。そこで、思いついたのが、マイク付きのヘッドセット。これならスマートに設置も可能だ。

というわけで、選んだのがRAZERのヘッドセット。格安のヘッドセットもたくさんあったけど、安物買いの銭失いだけは避けたかったからね。その点、このRAZERはゲーミングヘッドセットのメーカーとして定評のあるブランドだから安心できる。ロープライスから高額なものまで多種多様なモデルが存在するが、最終的に筆者がチョイスしたのは、「RAZER KRAKEN X FOR CONSOLE」。購入の決め手は、ズバリ本体の軽さだ! 

なぜなら頭にヘッドフォンを装着しゲームをプレイする=重いヘッドフォンでは首などにも負担がかかる。そのため頭に装着するものは1グラムでも軽いほうがいい。それは装着するのが子どもとなればらなおさら。子どもにとって軽いことは正義だからね。

もちろん付け心地も良好! さすが、定評のあるRAZER。ネットショップの口コミどおり、軽量だし、これならキッズが装着しても大丈夫そうだ。

250グラムの軽さが魅力!

単一指向性マイクは、自分の好みの位置へと可動可能。イヤー部分にはマイクミュートと音量調整ボタンも備える。

Razer Kraken X For Console。PS4、Nintendo Switch、スマートフォンに対応したヘッドセット。Amazonで6.537円(税込)で購入。

準備完了! プレイ動画の録画開始!!

任天堂SWITCH、キャプチャーボード(外付け)、ヘッドセット、TVをそれぞれケーブルで接続し、USBケーブルから「HD PVR Pro 60」に電源を接続すると、本体上部が赤く点灯(本体にSDカードがセットされていない場合)。SDカードを本体にセットすると緑色に点灯し録画可能な状態となる。

本体上部の録画ボタンを押すと、録画中は本体上部のライトが緑色に点滅する。正直、こんなんで録画できてるの?? と半信半疑ではあったが、2ゲームほどプレイを終え、SDカードをPCに移してファイルをチェックしてみたら、とにかく綺麗に録画されていてビックリ! スプラトゥーン2の動画=1080p×60fpsのゲーム録画がPCを使わずにコマ落ちなどもすることなく外付けビデオキャプチャーボード単体で綺麗に録画ができたのは嬉しい誤算だった(知らないブランドだし、最悪まともに録画ができないことも覚悟していた)。

SDカードはサンディスクのものをチョイス!

あれ? ヘッドセットマイクの音声が録音されない??

喜ぶのも束の間、プレイ動画を再生してみると、我が子(実況者)の声が録音されていないことに気が付く。ヘッドフォンからゲームサウンドは聞こえるし、断線などはしてないようなのだが……。試行錯誤を繰り返し、配線を抜いては差しを繰り返したり、電源を入れなおすなど試みるも効果なし。ネットで情報収取を試みること数十分、ようやく原因が判明!

筆者の環境では、リビングのテレビでゲームをプレイするために、ヘッドセットのケーブルだと長さが足らないため、3メートルの音響用延長ケーブルをかましていたのだが、このケーブルが落とし穴! 普通のヘッドフォン用=3極の延長ケーブルではなく、4極の延長ケーブルを用意しないとマイクの声が入らないのだ。

これは盲点……。みなさんも延長ケーブルを購入するさいは注意してほしい!
そこで、さっそく大手家電量販店に買いにいったが取り扱っておらず……かろうじで商品を取り扱っているところもあったが、長さが50センチしかなかったり……結局、Amazonで購入。買う商品さえ決まっていれば、やっぱAmazonの品揃えは魅力的すぎる。

3極端子(左)はピンの部分に黒い線が2つ、4極端子(右)はピンの部分に黒い線が3つある。

延長ケーブル(4極)が届き、さっそく接続&テスト録画を開始! 15秒ほど、テスト録画したものをさっそくPCで再生してみると、ヘッドセットマイクの音声がバッチリと録音されています! 人気ユーチューバーのようなクリアな音声とまではいかないけれど、低予算&ミニマムなキャプチャー環境であることを考えると、十分許容範囲なレベルかと……(汗)
今後、ゲーム実況生配信などにチャレンジしていくことになるようなら、マイクの環境をテコ入れしていこうと思います。

というわけで、「Hauppauge(ホーポージ) HD PVR Pro 60」を使って、スプラトゥーン2のプレイ動画を1080p/60fpsで録画。その実力が実際にどのぐらいのものなのか? 百聞は一見に如かず! というわけで、YOUTUBERデビューした、我が子のゲーム動画をご覧ください。

「Hauppauge(ホーポージ) HD PVR Pro 60」の実力を動画でチェック!

※真剣にプレイするあまり、悔しくて思わず汚い言葉を発してしまうこともありますので、寛大な気持ちをお持ちの方、許容できる方のみご覧下さい。

 

4K60fps録画対応を待つのもあり

PS4など4K対応のゲーム動画を、美しいまま配信したいなら、4Kで録画できるキャプチャーボードを選ぶべき。筆者もできればそうしたかった。しかしながら、今すぐ動画配信をしたい、そしてなるべくお金をかけず動画録画の環境を整えたい、となるとどこかに妥協が必要となる。筆者の場合、配信したいゲームそのものが4Kではなかったことが幸いだった、これにつきる。

欲しい時が買い時! 買ってよかったの一言

実際に購入し使ってみた感想は、もちろん買ってよかった、大満足! の一言。PCの新調などもすることなく低予算で、スタンドアローン録画ができる環境が整った。さらに録画した動画がカクつく(フレーム落ち)こともなく、納得のいくクオリティーの実況動画を無事配信することができたからね。

ちなみに、この「Hauppauge(ホーポージ) HD PVR Pro 60」 は、PCと接続することで、Live配信もできるようなので、機会があればゲーム実況の生配信にもチャレンジしてみようと思います。

使い勝手もいいし、もし筆者と同じようにとりあえず手軽にゲームのプレイ動画を配信したいって人にはオススメですよ。

 
STAFF CREDIT
Photography:H2O Style
Writing:H2O Style
Movie Photographer:H2O Style

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