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自家製ベーコンをつくろう!【燻製2018春】

2018.04.15

自家製ベーコンの旨さもさることながら、燻製している時間がこれまた楽しい。ビールを片手に煙を眺めている時間は焚き火にも似た至福のひとときだ。この楽しさを知っていただくべく、2018年春の燻製をレポートする。※燻製は火気を扱うため、安全には十分注意してください。また実際に試される方は自己責任でお願いいたします。

ただボーッとして過ごす時間が、至高の時間に感じるようになる

このまま3時間、ボーッとして過ごす。「ベーコンは70~80℃で3時間」、これは経験で身についた筆者なりの燻製温度&時間の目安である。これよりも温度が低いと殺菌面で不安が残るし、温度が高いと焼けてしまって保存性が犠牲になる。そして3時間いぶし続ければ、燻製香や煙コーティング(保存性を向上させる)が不足ということはない。もちろんこれらの数字は気温や肉のサイズによって変動するので、正解というものは存在しない。「ベーコンだからそのまま食うわけじゃない、どうせ焼いて食うわけだし」ぐらい、大らかな気持ちが肝要だ。
ビールを飲みながらリラックスしつつも、温度にだけは気をつけた。ガスの火力を弱火いっぱいにしても温度が高くなってしまう場合は、天井部分を開けて調整。ダンボール箱の方も、トビラを開閉しつつ内部の温度を微調整した。ところで、クルマで来たのにビールを飲んでしまった……!

燻製は温度管理が大切! 他のことに夢中になって温度管理を忘れないように!!;

実は泊まる気マンマン! キャンプをしながら燻製を楽しむ、これが大人のキャンプ!!

実は、泊まる気マンマンだったのである。数年前、燻製を教えてくれた趣味人の先輩が付き合ってくれると言うので、キャンプ可能な河原で燻製キャンプをやろうということになったのだった。


筆者はテントを持っていかず、DDタープXLとコットで夜を明かす。

一緒にいった先輩はローストサーモン作りに挑戦!

さて付き合ってくれた先輩が用意してきたのは、大ぶりなサーモンの切り身。ローストサーモンをやるらしい。まずは金網で挟んで乾燥させていた。食材の表面が濡れていると煙の成分がいまいち吸着しないからだ。


大自然の中に網に挟まれたサーモンの切り身……なんともシュールな光景だ(笑)

ダッチオーブンを使って燻製するらしい。底にアルミホイルとスモークチップ、中段の網にスパイスを振ったサーモンを。

熱源はまさかの七輪を用意していた。『UNIFLAME』製のダッチオーブンと妙にマッチしている。どんなアイテムを使おうと、とにかく「熱と煙」をキープできれば、燻製は可能であることがおわかりいただけると思う。

1時間程度で完成!


ベーコンができ上がるまで、ビールのつまみとして2人でいただいた。普通に焼くよりも格段に旨い! 燻製とはもともと保存食をつくるための手法であるが、高温の熱と煙でロースト調理するのも、もちろんアリ。

遂に完成! 見てくれ、このスモーク感!! 旨そうだぁ

楽しくビールを飲んでいる間に、ベーコンとショルダーベーコンが完成。生肉の状態から9日目、見事な貫禄となった。冷まして冷蔵庫に一晩寝かせ、落ち着かせたら完成なのだが、ちょっとだけ試食してみることに。

実食! 超~旨い!!!


風味サイコー、大満足のできあがりだった。この絶品ベーコンが、これから何日間も冷蔵庫にあるのかと思うと、一週間の下準備も報われるというものだ。さらに先輩からサプライズ! このベーコンを使って料理を作ってくれたのだ。これがまた絶品! 自画自賛するわけではないが、俺が作ったベーコンがいいアクセントになっている!! 春とはいえ夜はまだまだ冷え込む季節、非常にありがたい。味も極上で、これから燻製するときはこの先輩との燻製キャンプにしよう、と心に決めた。
このベーコンを使用して作ってくれたタイ米パエリア。料理が得意な先輩だけあって味は最高! マジで旨い!
クラムチャウダーも絶品!

燻製を堪能した後は、焚き火を楽しむ! まさに至高の時間!!

焚き火しながらまったりと過ごす。燻製も成功したし……と満足げな表情で炎のゆらぎを眺めていると心が癒される。この日は筆者も先輩も酒飲みなので、グイグイ飲んで楽しく過ごした。こうした至福の時間を過ごせるのも、燻製を趣味としているからである!?

クーラーボックスに入れておき、翌日、改めて撮影。ベーコンはさまざまな調理で活躍する。妻も「既成品よりも美味しい」と大喜びで、家庭円満にも一役買ってくれた。
ショルダーベーコンはビールやウィスキーのつまみに最高だ。カットしてそのままでも食べられるし、焼いてももちろん美味い。脂が少ないので、料理によってはベーコンよりも使い勝手がいい場合も。

以上、長くなってしまったが、まずは自家製ベーコンづくりの様子をお届けした。皆さんも燻製作りにチャレンジしてみてはどうだろう? きっと退屈な休日が、至高の時間にかわると思いますよ。

STAFF CREDIT
Writing:Minoru Akiba
Special ThanksSpecial:新富士バーナー株式会社(http://www.shinfuji.co.jp/soto/

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