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カナディアンカヌー作り第39回 ~ガンネル側面と下部の成形~

2021.05.07

まだまだ収束の気配をみせないコロナ禍の影響もあり作業を自粛していたが、晴れて前回から再開したカヌー制作。しかも新メンバーも加入するというニュースもあり、心機一転、カヌー制作に打ち込めるはずだった。しかし、新たに10都府県の一部地域に「まん延防止等重点措置」が適用されたことで、また暗雲が立ち込めているが与えられた状況を受け入れるしかないのだ。今回も気を引き締めて、カヌー制作をこなしていきたい。

残っていたガンネルの成形に着手

前回は新加入メンバーのカクトちゃんが参加した影響もあり、時間のかかる外側FRP研磨を終わらせることができた。本日は残念ながらカクトちゃんはお休みだが、まだまだ進めるべき作業はたくさんある。今回は内側のFRP補修作業前に、残っていたガンネルの側面と下部の成形を進めることとなった。

今回、紅一点の新メンバー、カクトちゃんはお休み。また絵面が暑苦しいおっさんだけになってしまうが、そこはご了承ください(ペコリ)

◆液だれしたFRPコーティングを平らに研磨

2回目の外側FRPコーティングの際に溶液が垂れて固まってしまったガンネルの下部分(研磨時は舟底を上に向けているので、通常のポジションにすると下に来る部分)を研磨し、凸凹になっている面を平らにしていく。

副工房長の山田さんから「まずはミニサンダーで削って、ミニサンダーがボディにあたって研磨できない際の部分は手動で研磨してください」とレクチャーを受けて作業スタート。

まずはミニサンダーで液だれして固まった部分をミニサンダーで平らにしていく。山田さんからレクチャーがあったように、ボディ寄りの際でミニサンダーを当てると、ボディの部分まで削れてしまうので注意しながら研磨していく。

ある程度、研磨を進めていたら問題発生! 乾燥からなのか、ガンネル部分の角が広範囲にわたって割れてしまった……姉さん、事件です(高島政伸風)

とりあえず、木工用ボンドで割れた部分を貼り付けて応急措置を施す。

はみ出たボンドは濡れタオルでしっかり拭き取って、この部分を削るときに支障が出ないようにしたのは、経験値からくる成長だ。

ボンドで貼り付けた部分はクリップでとめることで接着部分がしっかりと固まる。ここで午前の作業が終了。

◆ガンネル成形の仕上げは角を取る作業へ

ガンネルの下部分(現在は上向き)を平らにしたら、今度は側面部分を滑らかに研磨する。

中腰になって側面にミニサンダーをかける作業は、結構、腰にくる……。老体にムチ打ってます(褒めて)

休憩中にふと名栗湖を目をやると、深緑が飛び込んでくる。もう夏の気配が漂ってきているのだ。1年が過ぎるのは本当にはやい。

側面のミニサンダー研磨が終わったところで、今度はガンネル下部の面を取る(角を削って丸くしていく)作業にとりかかる。

副工房長の山田さんに「これぐらいの角度をつけて面を取ります」とレクチャーを受ける。ここまでくると失敗はできないので、真剣に山田さんの話に聞き入る。

まずは山田さんのレクチャーどおりに、ミニサンダーで角を削っていく。

ミニサンダーをかけたあとは、サンドペーパーで丁寧に丸みをつけていく。面を取る部分は広範囲ではあったが集中して作業したら、あっという間に終了の時間に。船首の部分から見るとしっかり面が取れているのでひと安心。

◆今日の作業はここまで!

舟底を正常な状態に戻してみると、下部の部分と側面の表面がキレイに整っているのが見てとれる。

こちらも船底を下にした正常なポジションで撮影しているが、下部の面が取れているのがわかる。

今回はガンネルの成形作業を行った。おそらく乾燥が原因でガンネルの角が一部割れてしまうトラブルもあったが、下部と側面の表面を整えて、面を取るまで進んだ。大きく見た目は変わらないが細部がしっかり整っていく様を見ると本当に嬉しくなる。次回は天気が良ければ、内側のFRPコーティングの補強とガンネル部分のFRPコーティングまで進めるかもしれない。次回もしっかり作業が進むようにモチベーションをあげておきたい。第40回へ続く。

作業の様子をYouTubeチャンネルでCheck!

 

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◆カナディアンカヌー作り
http://h2o.tokyo/tag/make_canoe/

 

STAFF CREDIT
Photography:Ren Kanai
Writing:Yasuyuki Ushijima
Movie Photographer:Ren Kanai

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