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ガスブロからトレポンへ
サバゲーマーの憧れ!? Professional Training Weaponってナニ?

2018.09.10

サバゲー(サバイバルゲーム)を楽しむために必要不可欠なのがエアガン。一言でエアガンといっても、エアコッキング、電動、ガスと大きくわけて3つのパワーソースの異なるタイプが存在する。そんな中で、いま最も主流なのが電気(バッテリー)をパワーソースにした電動タイプのエアガンなのだが、その電動ガンの中に他とはちょっと異なるエアガンの存在をご存知だろうか? 軍や警察機関などにおいて訓練用に開発された電動ガン、SYSTEMA社が手掛ける Professional Training Weapon(プロフェッショナル トレーニング ウェポン)、通称『トレポン』がそれである。ここではそんな『トレポン』の魅力と普通の電動ガンと一体どこが違うのか? 実際に所有し、使用した体験から語っていこうと思う。

注文してから手に取るまでの長い道のり

オーダー時に最初に言われたのが「元になるVFCの416Cが入手するまで時間がかかるので、早くても3カ月後……」という注意喚起(苦笑)
了解です。欲しいから仕方がない。購入の手続きをしたのが2月のアタマだ。「早くても5月かぁ」。まぁいい、惚れた416Cだ、3カ月くらい我慢しようじゃないの。そして待つこと数カ月、季節は春から夏へと移り変わり、7月に突入していた。お店からは何の連絡もない。おかしいな……。当然ながら問い合わせたが、「まだ未入手で」と決まり文句のようなリアクション。「さすがに8月には来るだろ……」と自分を慰める。その8月が過ぎ……9月をやり過ごし…………、そして10月下旬……ようやく完成の連絡がきた。購入手続きから入手まで”9カ月”だ。9カ月だぞ。どんなすごいクルマを予約したのか? と、納品の連絡を待っている期間、途中途方に暮れることもあったが、とにかく最後には手にできればいいや、くらいの気持ちで納品を待ち望んでいた。それだけに完成の連絡がきたときは感無量。とにかく早く手にしたくて手にしたくてはやる気持ちを抑えるのが大変だったことを今でも昨日のことのように覚えている。

ちなみにこれは自分の好みのカスタムモデルを一から作ってもらった場合の話で、即納品の中で運よく好みのタイプが見つかれば「即時」入手できることはお伝えしておく。自分と同じ時期に入手できた「HK416C」を待っていた人は1年以上待ちだったとか。一から作ってもらうとなると、パーツの入荷状況などに大きく左右されることがあるので、場合によってはこんな風に長期間待たされることもあったりするが、自分だけの『トレポン』を手に入れることを考えると、その待ちも楽しめるぐらいの覚悟は必要とだけアドバイスしておきたい。

全長570mm → 700mm
重量2,600g
¥262,700+TAX(PEQ、フォアグリップ、ダットサイト、バッテリーなどは別売り。)

「HK416C」の特徴的な部分のひとつが、このワイヤーストック。

ストック部分がスライド式に約13cmほど伸びる。M4のストックを最大に伸ばしている人にはちょっとだけ短く感じるかもしれない。

PEQを上から見るとこんな感じ。

ストックにバッテリーが収納できないので、VFC PEQ15タイプバッテリーケースを用いてハンドガード部分にバッテリーを装着。

チャージングハンドルは引けないがテイクダウンは楽しめる。

PTW純正のギアボックス。トレポンならではのセミの切れ味(レスポンスの良さ)がここから生まれる。

BB弾をマガジンに入れる純正のローダー(写真上)。トレポン用のマガジン(写真左下)。バッテリーを入れるためのVFC PEQ15タイプバッテリーケース(写真右下)。

Holosun HS503C マルチレティクル ソーラー。スコープと悩んだが、機動力を優先してHOLOSUNのダットサイトを愛用中。

 

待ったかいあり! 相棒(トレポン)という愛称がふさわしい一丁に!!

待ちに待った『トレポン』。画像を見てもわかるように全長がM4A1 MWSとまるで違う。ストック(銃床)が伸張式のスライド形式になっており、通常は伸ばして使うが、バレル自体が非常に短いため、ストックを伸ばしたとしても高い携行性が保持される。CQBフィールドでの取り回しもよく、まさに自分の求める理想形がこれだと思えた。30~40メートル先のターゲットにダットサイトの照準をあわせて撃てば当たる、というくらいの高い集弾性。「サバゲー」において、まだ初心者の域を出ない自分を存分に活躍させてくれる相棒として当然文句なしだ。

エアガン=所詮玩具という声も聞こえてきそうだが、電動ガンを何丁も購入し、結果的に『トレポン』の金額を超えてしまっている人が多いのも事実。正直、『トレポン』を手に入れてからというもの電動ガンの新商品にまったく興味がなくなってしまった。それだけこの『トレポン』には所有欲を満たしてくれる魅力がある。だからこそ、『トレポン』が気になっているなら、早いうちに、とにかく一度、試射してみることをオススメします。きっとトリガーを引いた瞬間に購入の躊躇いから解放されるはずですよ。

 

STAFF CREDIT
Photography:Uruma Chikara
Writing:Uruma Chikara

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