視覚・聴覚・味覚……五感で心に潤いを。
Vol.2 クラシックを聴いてみよう CD 「モーツァルト アイネ・クライネ・マハトマジーク」
2018.04.28
好きなコトやモノに囲まれて生活するのも幸せですが、あえてこれまで慣れ親しんだことがない世界に身を投じてみることで新しい発見もあるはず! そこで、デザイナー宇留間能力が“五感への刺激”をテーマーにクラシックや書籍、食材など、いま改めて触れてもらいたいモノやコトを紹介していきます。
モーツァルトとファミコン!? この名作をオススメ!
1985年に「アッマデゥスァマデウサマデース♪♪」と歌ったのがドイツのアーティスト・ファルコだった。
ファルコの「ロックミーアマデウス」を取り上げたいわけじゃなく、ファルコの前に映画『アマデウス』がヒットしていて続けてのファルコのヒット(しかもドイツ人がビルボードで1位の大ヒットとか!)が続いたため、モーツァルトがアマデウスという名でもあると意識させられたこの一連の「アマデウス」押しの中で、自分の頭にその名前が浸透してきて、同時にこの曲もあの曲もモーツァルトか! と認識し始めたのがちょうどこの頃という記憶がある。
前回のショパン同様に大半のクラシック曲は一般的に「曲」と「作曲家」はなかなか結び付いてないかなと勝手に想像している。このモーツァルトも例外ではないと思うのだ。なんせファミコンのマリオブラザースのOP曲で「アイネ・クライネ・マハトマジーク」第1楽章の冒頭が使われてるなんて当時は全然知らなかったわけで(音楽の授業で聴かされたかなぁくらいな認識)、この例に限らず、それこそどこかで必ず耳にしているといっていいのがモーツァルトなのだ。
「アイネ・クライネ~」のほか、「フィガロの結婚」「ジュピター」「トルコ行進曲」「ドンジョヴァンニ」だの上げ始めたら次々と出てくるコレ聴いたことある! といった幾多の曲の中で、私自身が好きなのは実はそんなに聴かれてる方じゃないと思う「アイネ・クライネ・マハトマジーク」の第2楽章の方。第1楽章は有名なんだけれど、仕事が終わった後に聴くのは少々つらい。特に夜からアゲアゲの気分にならなくていいからね。その中から、第2楽章の緩やかな方がクールダウンにはもってこいだと思うのでこちらがオススメ。「アイネ・クライネ~」の第1楽章から第4楽章まで聴けるこのCDは、ウィーンフィルの名盤。必聴ですよ。