Flight Deck™ M Snow Goggles を買ってみた、そして使ってみた。
2023.02.17
スノーシーズン真っ只中! スキーやスノーボードなどウィンタースポーツを楽しんでいる読者も多いはず。ウィンタースポーツといえばゴーグルはマストアイテム! そこで今回は前回のヘルメット編に続き、新調したゴーグルの使用感についてレビューする。筆者の主観だらけの内容にはなるが少しでも購入時の指針となれば幸いだ。
オークリーから始まりオークリーへと原点回帰
長年愛用し続けたゴーグルが遂に崩壊(経年劣化)! 数週間後に長期のスノーボードトリップを控えていたこともあり急遽ゴーグルを新調することとなった。
一言でスノーゴールと言っても国内外のメーカーから多種多様なモデルが存在するわけだが、筆者の場合、ある理由からオークリーのゴーグル一択。先述したように、ここからは筆者の主観だらけの内容になるが、その理由も合わせて紹介していくので最後までお付き合いいただければ幸いだ。
筆者はスノーボードを愛する一人であり、毎年シーズン券を購入するほどのスノーボードジャンキーだ(笑)
若い頃はスノーボードの醍醐味の一つであるトリックに憧れ、ハーフパイプやワンメイクで必死になってトリックの練習をしていた時期もあったが、20代後半に大怪我をしたのを最後にアルペンにシフト。そして年を重ねるにつれてフィールドをバックカントリーへと移して行った。
スノーボードを楽しむ舞台が変わるとチョイスするギアも変わるのがスノーボード。ビーコンやゾンデ、そしてスコップといったバックカントリー三種の神器はもちろんだが、ボードやウェアなどもバックカントリーでの快適さを考慮(最優先)したアイテムを選ぶようになっていく。
当然ながら、ゴーグルもその一つで、ゲレンデとは異なるバックカントリーではあらゆる気象状況において、良好な視界確保が望まれる。必然的にレンズへのこだわりが芽生え始める。
アノンのミラーレンズとの出会い
バックカントリーを始めるようになって、すぐに出会ったのがアノンのミラーレンズ(仲間内ではミラーグリーンと呼んでいた)。数十年も前の話なので、うろ覚えになってしまうが、たしか当時はレンズのみの販売で通常のゴーグル(同メーカーのアノン)を購入してレンズを付け替える必要があったはず。価格もそれなりにしたので、なかなか手が出ない人も多かったようだが、信頼しているプロショップのオーナーの「最高だよ! これ1枚で全天候いける!!」という言葉を信じて導入。実際に八甲田山のバックカントリーにも出かけたが、このゴーグル1枚で降雪の中、酸ヶ湯温泉(裏)に出てくるコース、ガスった中での銅像コース、ピーカンの山頂コース、そして曇天の日のカモシカコースと全行程を最高の視界で楽しむことができた。
このアノンが最初に出したミラーグリーンのパフォーマンスはいまだに忘れられないが、その時の衝撃を凌駕したのが、今回フォーカスを当てるオークリーのプリズムレンズというわけだ。
最初のプリズムレンズはソチ五輪モデル!
プリズムレンズは、ソチ五輪モデル(フレームの色が蛍光グリーン)にも採用された。当時は多くの一流アスリートが契約ライダーとしてフライトデッキを愛用していたこともあり、筆者もフライトデッキの購入を検討していたのだが、その当時愛用していたヘルメットとの相性問題もありエーフレームを選択。残念ながらソチ五輪モデルのエーフレームはプリズムブラックしかラインナップ(当時はプリズムブラック、プリズムジェイド、プリズムローズの3種類)がなかった(はず)ので、ナイターやガスったときの視界確保に不安はあったが意を決して購入。
初めて装着した感想は、外見の印象(視界が暗そう)とは全くの別物で、ピーカン時は言わずもがな、不安視していたナイターでも全く問題なくむしろ従来のレンズよりも雪面の見やすさに衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えている。
あれから数年、大事に使ってきたゴーグルも月日の流れには勝てず、遂に経年劣化。スポンジがボロボロになり、レンズには変なシワが……。DIYでの復活を考えたが、残念ながらゴーグルは消耗品。ここは潔く新しいモノを購入することにした。
レンズのバリエーションも増え、選んだのはプリズムサファイア!
これまでオークリー→ドラゴン→アノン→オークリーと渡り歩いてきた筆者だが、先述した理由から今期も迷わずオークリーをチョイス。繰り返しになるが、その決め手はなんといってもプリズムレンズの存在だ。
視力が低下してきたこともあり、レンズ選びには悩んだが、直近まで愛用してきたのがプリズムブラックだったので、ブラック以外のレンズの中からチョイスすることは確定。個人的にローズに興味を持っていた(できればピーカン用にブラック、ナイター&悪天候用にローズの2つ持ちが理想)が、懐の問題もあり晴れの日から雪の日まで幅広いシーンに対応するプリズムジェイド、プリズムサファイア、プリズムトーチの中から選ぶことにした。
最終的に、筆者のウェア&ヘルメットが青だったこともあり、コーディネートを考慮し青で統一。Prizm Snow Sapphire Iridium レンズ, Poseidon ストラップ、Mサイズのフライトデッキを購入。
実際に使ってみた感想だが、当然ながらエーフレームよりもレンズ部分が大きいので視界範囲が広く見やすいし、当然ながらプリズムブラックよりも明るい。雪の降る日中の白馬のゲレンデでも視界は良好。思う存分滑りに集中することができる。
季節は冬真っ只中ということもあり残念ながらピーカン(春スノボ)時を体感することはできなかったが、雪の反射が凄いとか、眩しくて雪面が見えないということは無さそうだ。個人的にプリズムローズがピーカンでどのぐらいのパフォーマンスを発揮してくれるのか!? の方が気になっているので、機会があればプリズムローズを購入して実際に体感してレポートしたいとも考えている。
心の底から買って良かったと思える逸品
やっぱりプリズムレンズは最高だ。この良好な視界を一度体験してしまうと、2度と普通のレンズには戻れない……。ウィンタースポーツを快適に楽しむためには、あらゆるシーンで良好な視界を確保することが重要なファクター。ウェアと同様、ゴーグルに妥協は厳禁だ。
ウィンタースポーツをより快適に楽しみたいと考えているなら、プリズムレンズ一択! このレンズを体感してみればクリアな視界を確保することの大切さはもちろん、きっとゴーグル(レンズ)の重要性がわかるはず。
筆者の主観だらけではあるが、スノーゴーグルの購入を検討されている人への指針となれば幸いだ。
◆装着イメージ
STAFF CREDIT
Photography:H2O Style
Writing:H2O Style