横綱しか着ることのできない由緒ある柄を復刻

第五十八代横綱・千代の富士。力士としては小柄ながら、引き締まった肉体とその力強さは当時テレビの前で、その豪快な立ち回りに歓喜したOVER30は少なくないだろう。引退時に涙ながらに語った「体力の限界……」と呟いた言葉に涙し、新しい時代を感じさせる気持ちになったことも記憶に新しい。
そんな歴史に名を刻む「小さな大横綱」千代の富士の浴衣コレクションが登場したので、紹介したい。
今回のコレクションにはカメラに写真家の佐野方美、着物スタイリングにDJにデザイナーなどマルチな才能を発揮するマドモアゼル・ユリア、ヘア＆メイクに世界のセレブからも指名を受けるヘアメイクアップアーティストの奈良裕也、モデルには上記の二人に加え、千代の富士の実の息子である秋元剛を起用したのも見逃せない。
柄は計3種類あるが、どれも由緒ある柄を採用しているのが特長だ。

◆千代の富士横綱時代復刻柄　￥29,000＋tax
“千代の富士横綱時代復刻柄”。これは横綱しかモチーフとして使用することができない綱がダイナミックに格子状にデザインされたもの。モデル：マドモアゼル・ユリア

◆重蜘蛛桜柄　￥29,000＋tax
勝ち星を集めるという意味を生地に込めるため、物を集める縁起の良いモチーフとして江戸時代から知られる蜘蛛の巣に桜を加えた5画の星がデザインされた“九重蜘蛛桜柄”このえんじ色は、2020年5月31日に両国国技館にて披露された千代の富士還暦土俵入りのために製作。モデル：秋元剛

◆ちよのふじ柄　￥29,000＋tax
新作として、生前千代の富士と親交の深かった絵描き瀧下和之が千代の富士をモチーフに描いたイラストを元に、デザインユニットenamel. との共作により誕生した“ちよのふじ柄”。綱文字でさりげなく“ちよのふじ” とデザインされているのもポイント。モデル：奈良裕也

STAFF CREDIT
Writing：Yasuyuki Ushijima