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OVER30で始める、まるっとお任せAIロボアド投資 Part2

2018.07.27

ムダ使いするぐらいなら投資でしょ! と心を入れ替え、老後の資産形成をはじめた若干手遅れ気味のOVER30(オーバーサーティ)。ロボアドくんに全てを託し、はたして65歳までに老後の資金を貯めることができるのだろうか?

わかってはいたけど、案の定まるっとお任せ

右も左もわからずロボアド投資を始め、これを機会に投資のことを少しは学んでみようと意気込んでいたのはいつの話か。口座に入金した後は、仕事に遊びにとそんな暇もなく放置……。まぁ、まさにこのスタンスがロボアド投資なのかもしれない。投資に疎い人間が聞きかじりの情報で投資を始めても、ギャンブルの域を出てないわけで、だったら投資はロボアドくんに任せてしまうというのも選択のひとつではないだろうか。

そもそもTHEOが投資するETFとはなんなのか。自分はこのあたりからわからない初心者なのだが、以前、JPX(日本取引所グループ)へ撮影で伺った際に、担当の方がETFとJPXが運営しているウェブサイト「東証マネ部!」を推していたことを思い出し、早速調べてみる。いや~なんでもっと早く見ておかなかったんだと思うぐらい、ETFをめちゃくちゃわかりやすくイラスト付きで解説してある。簡単にいうとETFは株と投資信託のいいとこ取りの商品ということ。投資初心者、ETFがなんなのかわからない自分のような人には「東証マネ部!」を見てみることを強くお勧めする。

いきなり話が逸れてしまったが、5月の中旬に実際に30万円を預けて1週間。自分の資産がどのように運用され始めたのか見てみると、THEOが決定した資産運用方針通りのグロース49%、インカム36%、インフレヘッジ15%の割合になるように投資され、さらにご覧のようにかなり細かく分散されているのがわかる(表1)。その数なんと22銘柄。よっぽど投資に精通している人じゃないと、これだけの銘柄にきっちり考えて分散投資できるのは難しそうだ。ましてや自分のように、THEOが投資するこれら海外ETFがなんなのかを、そもそも理解していなかったズブの素人ならなおさらである。

 
◆表1

 

意外に積極的なTHEOのロボアドくん

さらに1カ月経過した頃から毎月の2万円の積立が始まる。はやくも入れ替えが行われ、22銘柄から24銘柄に増え、6月末時点では次のような感じになっていた(表2)。金地金価格に連動するIAUなどはひと月の間に購入、売却、購入をするなど、かなり細かく取引を行っている銘柄もある。この時期、北朝鮮とアメリカの首脳会談、イタリアのEU残留、春から続く米中の経済制裁とネガティブなニュースが普段ニュースを見ない自分でも耳にするようになり、まさに5月下旬から末にかけて資産が−1%ほどまで下がった時期もあった。6月頭の入れ替えで韓国株式に連動するEWYが売却されていたのは、この北朝鮮の問題なのであろうか。

◆表2

ロボアド最大手のウェルスナビの入れ替えは数カ月に1度らしいのだが、THEOは他のロボアドよりも積極的に入れ替えを行う方針で、グロースポートフォリオは3カ月に1回、その他の機能別ポートフォリオは1カ月に1回入れ替えをするという。自分のTHEOのロボアドくんも始めてひと月たらずでグロースを中心に入れ替えを行なっている。この積極的な入れ替えがTHEOに決めたポイントでもあるのだが、冷静に考えると「売買手数料とかどうなってるんだろ?」とか、「はじめからそっちの銘柄買っとけよ……」などとちょっと思ったりもする。

それでも見ていて細かく売買されたり、自分のポートフォリオが能動的に変わるのはロボアドに任せている感があって楽しい。まぁうちのロボアドくんは積極的な肉食系なのだな、などとポジティブに考えることにしている。あとは結果がついてきて、バラ色の老後が過ごせることを祈っておこう。

 
STAFF CREDIT
Photography:Takaaki Tsukahara
Writing:Takaaki Tsukahara

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