派手すぎ厳禁！　さりげないこだわりの注入がカギ

入園入学、卒園卒業などの行事ではやはりスーツでタイドアップがセオリーだが、そのほかの学校行事、例えば学習参観、授業参観などで学校に行く際の着こなしに迷う人は少なからずいる。スーツだとフォーマルすぎるし、かといってカジュアルすぎるのも考えもの。ここで重要なのはキメキメすぎず、だらしなくない“いい塩梅”の着こなしが求められているということだ。PTA活動もこなし学校へ行く機会も多い小林さんもこう語る。

「だいたい学習参観や授業参観は土曜日に行われることが多いので、仕事の出勤前に顔を出すことが多いですね。アパレルの仕事をしていると、どうしても着こなしが派手に見えて悪目立ちしてしまうので、普段つけているアクセサリーを外すなどの調整はしますね。また帽子をかぶる際もBBキャップではなく、ハンチングやキャスケットなどに変えて少し大人っぽくしてみるとか。あとは自分のこだわりになりますが、教室に入る際には靴を脱ぐし、足元はあまり見えにくいのですが普通のスリッパではなくビルケンシュトックにするとか、細かい部分のこだわりは注入していきますね」

形はフォーマルだけど、素材がカジュアルなら大人っぽく見える

「フォーマルすぎるのはナシですが、子供が見た時にも“お洒落なパパだな”と思われたいので、ジャケットを着るのがベターだと思います。だからこそ落ち着いたカラーのジャケットを選ぶのが正解ですね。今回はブルーをベースに刺し子のジャケットとベストを共地で合わせました。パンツも同系色ですが、パッチワークっぽいデザインになっているので、控えめに主張できます。また知的な印象をつくるのにメガネがあってもいいかもしれないですね。とにかく、デザインはフォーマルだけど素材がカジュアルなものであれば、授業参観でも悪目立ちしませんよ（笑）」

小林さんの経験則から作り出された着こなしは、ファッション目線でも理にかなったスタイルだ。少しレベルが高いかと感じるかもしれないが、『形はフォーマル、素材はカジュアル』というベースで着こなしを作れば、学校行事にいっても十分通用する。自分の中での“いい塩梅”をみつけて、授業参観に臨んで欲しい。

ハミングバーズヒルショップ（HBHS） プレス
小林直人さん

（着こなしクレジット）
HBHS別注サウンドマンのジャケット　￥36,000＋tax
HBHS別注サウンドマンのベスト　￥22,000＋tax
HBHSオリジナルのシャツ　￥16,800＋tax
エンジニアド ガーメンツのパンツ　￥43,000＋tax
オールデンのインディーブーツ　￥105,000＋tax
ナイジェルケーボンのキャスケット ￥12,000＋tax
HBHSオリジナルストール ￥7,800＋tax
（すべてハミングバーズヒルショップ）

おすすめのアイテムの紹介

HBHS×エンジニアド ガーメンツのシャンブレーシャツ ￥35,000＋tax、エンジニアド ガーメンツのリバーシブルベスト ￥37,000＋tax（ともにハミングバーズヒルショップ）

「ジャケットを着なくてもシャツにベストというスタイルもありですね。HBHSが作成したサンダーバード柄のジャカードシャンブレー生地をエンジニアド ガーメンツのパターンと縫製で仕上げたシャツに、エンジニアド ガーメンツのベストを合わせれば、これだけでこなれて見えます。ベストもダブルだし、裏地がポルカドット柄のリバーシブルなので、フレキシブルに使えますよ。これも形はフォーマル、素材はカジュアルがベースですね」

オルテガのベスト　￥48,000＋tax（ハミングバーズヒルショップ）

「オルテガのベストはカジュアルな雰囲気ですが、白を選べばかなりキレイめな印象になります。これならTシャツの上からベストを羽織るだけでもOKだし、シャツを合わせてタイドアップすれば、また印象も変わりますよ」

問い合わせ先：
ハミングバーズヒルショップ
東京都渋谷区神宮前3-27-22 ル コタージュビルディング 101
03-6721-0189
11：00～20：00　年中無休

STAFF CREDIT
Photography：Kenji Fujimaki
Writing：Yasuyuki Ushijima