退屈な日常にちょっとだけ刺激を!!

H2O Style

視覚・聴覚・味覚……五感で心に潤いを。
Vol.1 クラシックを聴いてみよう CD「ショパン名曲100」

2018.04.15

好きなコトやモノに囲まれて生活するのも幸せですが、あえてこれまで慣れ親しんだことがない世界に身を投じてみることで新しい発見もあるはず! そこで、デザイナー宇留間能力が“五感への刺激”をテーマーにクラシックや書籍、食材など、いま改めて触れてもらいたいモノやコトを紹介していきます。

年齢を重ねてきたいまだからこそ、クラシックを聴いてみてほしい!

クラシックに興味を持ったのはいつだろうか。ビバルディの四季や、ベートーベンの運命ではなく、この曲聴きたい! と思った最初のことだ。40年くらい前に水谷豊主演の「赤い激流」という、ピアニストを題材にしたドラマがあったが、そこで課題曲として3曲取り上げられた中の1曲、ショパンの通称「英雄ポロネーズ」がそれに思い当たる。この「英雄ポロネーズ」を散々耳にした私と同年代の人は多いことだろう。(この曲を聴きたいがためにドラマを観た)

ショパンには数々の名曲があるのはいわずもがなだけれど、ドラマ「101回目のプロポーズ」で使用されたエチュード「別れの曲」にいろんな思いをはせる人も多いことだろうし、幻想曲ヘ短調49が「雪の降る街を」じゃん! といった空耳的なものもあったり、古くは映画「愛情物語」でのノクターンの2番を聞くとキム・ノヴァクってすっごい綺麗だったよなぁ、とか、その当時のことを思い出したり、その曲を聴いた当時は作曲者が誰かすらもわからなかったけど、こうやって改めてクラシックに触れてみると色々な場所や時代で耳にしてきた曲(クラシック)がショパンの楽曲だったりする。あぁ、あれがショパンだったのかと、このCDを聞いて、そんな個々の数々のエピソード、当時の気分に浸ってみるのは心に潤いをもたらす機会としていいことだと思うのだ。たまにはショパン、どうでしょうか。

余談だけれど、同世代なら知っている人がいると思われる、ショパンコンクール優勝者の一人、スタニスラフ・ブーニンがこのショパン名曲100の中で1曲だけ登場する。(当時日本でもアイドル並みに人気者だったのだ)

宇留間 能力(ウルマ チカラ)
グラフィックデザイナー。現在は電子配信のエディトリアルデザインを中心として書籍装丁など小型グラフィック、雑誌広告、美術展パンフレント等のデザインもこなす。趣味はジャンルを問わない音楽鑑賞、読書など。